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【新エネルギー】

孫政才農業部長「中国は穀物系バイオ燃料の生産を厳重に規制」…食糧サミットで (08/06/04)
2008/6/5
中国【新エネルギー】

 孫政才農業部長はローマで開かれている国連食糧農業機関主催の食糧サミットにおいて、中国はトウモロコシや油料作物を利用するバイオ燃料の生産を厳格に規制すると述べた。

 サミットにおいて、孫政才農業部長は、穀物等の農産物を利用してバイオ燃料を生産することが食糧のセキュリティに及ぼす影響は軽視できないとし、中国はバイオエネルギー開発に当たって「人と食糧を争わず、食糧と土地を争わない」とする原則を堅持し、トウモロコシや油料作物を利用するバイオ燃料の生産を厳格に規制して、稲ワラ、家畜の排泄物等の農村廃棄物を活用するバイオエネルギー開発を堅持すると強調した。

 また、孫政才農業部長は、近年世界の食糧のセキュリティが直面している問題は様々な要因が複合的に作用した結果であり、食糧のセキュリティを確保することは人類の生存と発展が直面する最も重要な問題であると指摘した上で、食糧危機の最大かつ直接的な影響を受けるのは途上国であり、世界の食糧のセキュリティを強化する上でも、途上国に重点を置かなければならないとした。
 
 最後に、孫政才農業部長は、世界の食糧需要の増加や価格高騰の責任を途上国の発展や一部の国の政策に求めるのは誤りであり、建設的な態度ではないとして、各国が協調的な政策と行動を取れば、世界の食糧のセキュリティを共同で維持し発展させることが出来ると提唱した。

 (中国新聞網 6月4日)