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【新エネルギー】

重慶市 100億元投資して太陽電池産業に進出 (08/06/11)
2008/6/12
中国【新エネルギー】

 重慶市は今後太陽電池の主要原材料である多結晶シリコン生産に乗り出し、年産5,000トンの多結晶シリコン事業に15億ドル投資するよう計画している。重慶市常務副市長の黄奇帆氏が明らかにした。

 黄奇帆副市長によると、重慶市は太陽電池工場の建設を検討しているが、その前に原材料問題を解決するため、年産5,000トンの多結晶シリコンプロジェクトを建設する。重慶市は米国のHoneywell社に対し、同プロジェクトへの参加を要請している。Honeywell社は、売上高360億ドル、2006年末には重慶に代表事務所を開設し、また、重慶と提携して西部革新センターを建設すると発表している。さらに、重慶に世界的プロジェクトサービスセンターを設けることも検討している。

 重慶市はドイツのバスフ社のような太陽光産業の連鎖を創造するよう希望している。黄奇帆副市長は、今後5年内に60〜70億元を電子情報産業に投じて、電子材料生産拠点を建設するとしている。つまり、重慶市は、多結晶シリコン、太陽電池事業を重点的に発展させ、多結晶シリコン、単結晶シリコン、シリコン微粉末等に重点を置いた電子材料の産業連鎖の形成を計画しているのである。

 なお、重慶市の多結晶シリコンについては、2005年に香港錦芸紡績科技が重慶市雲陽に年産1,000トンの多結晶及び単結晶シリコン工場を設け、2007年6月に江蘇大全集団が万州に中国最大の多結晶シリコン生産拠点の建設を計画し、第1期工事がスタートした。年産6,000トン、予想売上高は100億元を超える。また、中国系アメリカ人による米国鴻立国際有限公司も万州で年産1,800トンの多結晶シリコンプロジェクトを進めているところである。

 (重慶商報 6月11日)