今年1〜5月の広西自治区経由の石炭輸入は687.8万トン、前年同期比20.9％になったものの、伸びは前年同期を38.1ポイント下回った。一方、輸入額は前年同期の2.1倍に当たる3.7億ドルになった。1〜5月の平均輸入価格は54.5$/t、前年同期に比べ77.4％上昇した。

　主要輸入先はベトナムであり、同国からの輸入量は577万トンで、同期の総輸入量の84％を占めたが、対前年同期比の伸びは2.5％に止まった。一方、インドネシアからの輸入は前年同期の5.5万トンから104.9万トンに急増した。オーストラリアからの輸入は5.2万トンであった。

　石炭輸入価格の上昇については次の要因が考えられる。

　(1) 国際原油価格の高騰が国際市場の石炭需要を刺激した。

　(2) ベトナム等の石炭輸出大国が輸出を制限した。

　(3) 国際海運費の持続的上昇が石炭価格を押し上げた。

　（商務部ウェブサイト 6月18日）