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【新エネルギー】

国家電網公司がソーラーなど新エネルギー開発を強化 (08/06/25)
2008/6/26
中国【新エネルギー】

 国家電網公司は近年、風力発電、ソーラー発電等の再生可能エネルギー開発に参加しており、再生可能エネルギー開発を省エネ・排出削減措置の1つと位置づけるとともに、新エネルギー発電市場に積極的に打って出ている。

 国家電網公司はその第11次5ヵ年規画の中で、毎年10万kWの風力発電に着工し、10万kWの運転を開始することを目標としている。新疆、内蒙古の風力発電所建設にも相次いで参加した。

 同公司は、風力発電だけでなく、ソーラー発電開発にも参入している。すでに青海省、内蒙古自治区との間でソーラー発電プロジェクトに関する開発意向表明書に調印した。2007年の同公司の風力発電電力購入取引量は46.29億kWhに上り、前年比103.83%増になった。また、同公司の営業区域内の水力エネルギー利用率は6.5%上昇した。

 現在、国家電網は各地の新エネルギー電源開発計画に取り組みつつ、対応する電力網の建設を進めるとともに、水力発電、風力発電等のクリーン・エネルギーによる電力の全量購入を行っている。

 また、ピークシフト、ピーク回避等の措置によって需要側管理を強化して、省エネ・排出削減の実現を図っている。こうした措置は、需要家にとっては電気代を節約し、発電企業にとっては設備の利用効率を高め、電力供給企業にとっては電力供給コストを引き下げることが可能になり、三者の利益になる。

 この他にも、国家電網は技術改造を通して変電網開発方式の転換も進めている。これは、新技術、新材料によって省エネ型、環境保護型の変電所を建設するというものである。

 (中国証券報 6月25日)