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東北電網 構造が脆弱 エネルギー配置の高度化が急務…東北電監局 (08/10/15)
2008/10/17
中国【電力】

 東北電監局の韓永国局長は、東北電網の構造は脆弱であり、電源構造も不合理であると指摘し、エネルギー配置と電力建設の高度化が急務であると指摘した。以下、韓永国局長の話。

 東北電網は多くの新しい問題に直面している。例えば、電力網のピーク調整能力が低く、自然災害に対する抵抗能力が低い。電力価格の仕組みも改善が必要である。特に風力発電の急成長が電力網の運営に及ぼすマイナス影響が次第に顕著になっている。

 東北電網の基幹電力網は500kVクラスである。この数年、東北三省及び内蒙古東地区(東北電網の所轄エリア)の経済成長が続いており、第11次5ヵ年規画期に所轄エリアの電力使用量は10%前後の伸び率を維持する見込みであるが、所轄エリア内の産業配置や成長モデルから見て、電力の負荷の分布や電力使用構造、負荷特性には根本的な変化はないだろう。

 東北電網は第11次5ヵ年規画期に小型ユニット1,900MWを閉鎖する計画であり、目下閉鎖ペースを加速させている。小型ユニットは現在、電力網のピーク調整の主要な手段であるが、小型ユニット閉鎖後に、電力網のピーク調整能力と技術改造にはより厳しい条件が求められる。さらに、ユニットの指令方式も改められることになる。

 東北電網の風力発電開発は急速に進んでいる。2006年末時点の設備容量は847MWで全国の3分の1以上を占めた。2007年末にはさらに1,367MWに増えた。2010年には5,000MW以上になる見通しである。しかし、電力網の風力発電電力の受け入れには問題が多い。第1に、風力発電は電力網の周縁部に分布し、地区電力網の構造は脆弱で、多くは農村電力網である。負荷の水準が低く、大量の送電には不向きである。第2に、不確実性の大きい風力発電電力を大量に受け入れることで、電力網のピーク調整が悪化し、電力網の安定運転に支障を来たす。第3に、風力発電の建設サイクルは短く、一般に認可から半年で発電可能になるが、電力網の建設が追いつかない。

 2007年末の東北電網の火力発電設備容量は5,546MW、前年比16.8%増となった。今年は10,000MWが運転を開始し、伸び率は18%になる。2009〜2010年の2年でさらに1,000万kW近くのユニットが運転を開始し、電力需給は今年末から供給が需要を上回る局面に転換する。2007年末時点の全電力網の火力発電ユニット年平均利用時間数は5,773時間で、2006年に比べ125時間減少した。今年末にはさらに5,500時間に減少し、第11次5ヵ年規画期末には5,000時間以下に下がる見通しである。発電設備の急拡大は電力網の建設にとって巨大な圧力であり、そのため、現状体制の下で資源配置の高度化を進めることはますます難しくなっている。

 これまで電力網と発電企業の体制上の分離が進められてきたが、両者の密接な関係が変化したわけではない。電力網と発電企業の統一的計画、協調、共同発展を強化しなければならない。

 (経済参考報 10月15日)