1. HOME
  2. 中国 【エネルギー全般・政治経済】

中国
【エネルギー全般・政治経済】

1〜8月の全国各種事故発生件数は342,073件、死者62,918人 (07/09/24)
2007/11/22
中国【エネルギー全般・政治経済】

国家安全生産監督管理総局長・李毅中は、今年1〜8月の全国各種事故発生件数は342,073件、死者は62,918人と報告した。その中で、山東省新泰市華源鉱業公司の炭鉱浸水事故では172人が犠牲となり、隣接する炭鉱でも9人の犠牲者が出た。

 李毅中によると、今年に入ってから全国の事故件数と重点産業分野の事故は全体的に減少している。1〜8月の全国事故発生件数は前年比21.9%減少し、死者数は13.7%減少した。死者数3〜9名の大型事故の発生件数は8.3%、死者数は10.6%減少し、死者数10〜29人の重大事故の件数は16.9%、死者数は14.5%減少した。8月末までの各種事故による死亡者数は年度抑制目標の56.5%に達しているが、所期の抑制のペースを下回っている。GDP1億元当たりの安全生産事故死亡率、鉱工業・商業・貿易業の従業員10万人当たりの事故死亡率や車両1万台当たりの交通事故死亡率、炭鉱100万トン当たりの死亡率はいずれも一定程度低下した。

 安全生産は全体的に安定を維持しており、好転傾向も見られるが、しかし、党中央と国務院の要請や全国人民の期待に比べると依然として大きな格差があり、情勢はなお深刻である。

第1に、事故の発生件数が依然として多すぎる。

第2に、一部の産業における重大事故や特別重大事故が未だに有効に抑制されていない。1〜8月に発生した死者30人以上の特別重大事故には、河南省平頂山市の王庄炭鉱ガス爆発事故(死者31人)、山西省臨汾の蒲?ケ炭鉱ガス爆発事故(死者28人、行方不明2人)、湖南省鳳凰県の堤渓大橋崩落事故(死者64人)などがある。また、違法行為に起因する事故も深刻であり、山東省魏橋集団のアルミ漏水事故(死者20人)や重慶市でバスが橋から転落した事故(26人死亡)などがその典型である。

第3に、一部の産業では大型事故、重大事故が増加している。

第4に、自然災害に起因する事故が多発している。7月中旬から8月下旬にかけて暴風雨など深刻な自然災害が原因で炭鉱の浸水や鉱山の崩落、建設現場への土石流災害などが頻繁に発生した。中でも柴汶河の決壊による山東省新泰市華源鉱業公司の炭鉱浸水事故は大きな被害をもたらした。

 (中国能源網 9月24日)