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【電力】

中国 4月の電力使用量がさらに低下 電力企業は依然経営難 (09/04/23)
2009/4/24
中国【電力】

 中国電力企業聯合会統計情報部の薛静部長は23日、中国の電力使用量は4月も依然低迷が続き、3月を下回るとの見通しを表明した。

 一方、国家電網公司指令センターの最新統計によると、4月上旬の全国発電量は前年同期比3.5%のマイナスになり、さらに中旬は減少幅が大きくなって3.9%のマイナスになった。電力監督管理委員会筋は、これまでの大幅な減少傾向には歯止めがかかり、5月になれば回復の見通しが出てくるが、今年の電力企業の経営は極めて深刻であり、収益は大幅に下がるとの予想を示している。

 東南沿海各省の4月中旬の発電量は、対前年同期比で広東省は−18.5%、広西自治区は−25.3%、福建省は−10.4%になった。浙江省の発電量は0.7%のプラス。また、江蘇省の電力使用量は10.2%のマイナスになった。

 特に火力発電は、2008年の発電設備平均利用時間数が2007年比で420時間少ない4,916時間に下がっていたが、2009年はそれよりもさらに減少する傾向にある。電力監督管理委員会市場部の常建平副部長によると、発電用石炭在庫状況から見て、火力発電所の発電量が急速に減少しており、在庫量は高止まりしている。在庫が最も高かったのは昨年11月で約30日分。現在は約15日分に下がったものの、それでも昨年同期の倍以上になる。

 発展改革委員会は、電力企業の経営圧力を緩和するために小売電気料金を引き上げることを検討中とのこと。

 (中国電力網 4月23日・中国経済網 4月24日)