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【省エネ・環境】

中国 今年上半期に小型火力発電1,989万kW閉鎖でSO2削減に効果上げるもCODなど課題山積 (09/07/17)
2009/7/21
中国【省エネ・環境】

 環境保護部の張力軍副部長は、今年上半期において小型火力発電ユニット3,382台、合計1,989万kWが閉鎖されたことを明らかにした。閉鎖されたユニットは累計5,407万kWに上り、第11次5ヵ年規画期における閉鎖目標を1年半前倒しで達成した。

 張力軍副部長によると、二酸化硫黄については、こうした小型火力発電ユニットの閉鎖に加え、今年上半期は、工業二酸化硫黄排出量の70%以上を占める電力、鉄鋼、非鉄金属の生産量が低下または横ばいを示したこと、新規の石炭火力発電所の脱硫設備が82台、設備容量にして年度計画の72%に当たる3,600万kWが運転を開始したことなど、排出削減に喜ばしい成果を上げた。

 しかし、化学的酸素要求量(COD)については、工業排出量の持続的な増加、COD排出量の60%以上を占める製紙、醸造、紡績の生産量の増加や、都市汚水処理施設における再生水事業建設の遅れなど、構造的な排出削減は順調に進んでいない。

 張力軍副部長は、国庫から省エネ・排出削減に当てた資金は2007年237億元、2008年305億元に上り、2009年は収支のギャップが鮮明になる中でさえも省エネ・排出削減に380億元が当てられることを明らかにした。地方政府の財政投入も拡大され、2007〜2009年に合計1,300億元が省エネ・排出削減対策に当てられる。

 なお、2008年の中国のCOD排出量は1,320.7万トン、前年比4.42%減、SO2排出量は2,321.2万トン、5.95%減で、2005年に比べるとそれぞれ6.61%、8.95%減少した。

 張力軍副部長は、当面の省エネ・排出削減対策には次のような問題が顕著であると指摘した。第1に、一部地方では排出削減対策の弛緩や削減プロジェクトの停滞が見られる。第2に、中小型コージェネレーション事業の脱硫ユニットや県クラスの汚水処理施設など汚染管理事業の運営が不安定である。第3に、三大システム(統一的な指標・監視計測・人事考課)の整備が遅れている。第4に、重要政策の執行が力不足であり、汚染管理事業の排出削減効果が不十分である。

 (中国能源網 7月17日)