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【新エネルギー】

国内の生産能力過剰で中国の風力発電設備メーカーは海外に視線 (09/10/23)
2009/10/26
中国【新エネルギー】

 国務院の生産能力過剰抑止に関する意見書の中でブラックリストに入れられるなど風力発電設備の生産能力過剰がクローズアップされる中、中国の風力発電設備メーカーは海外市場に目を向け始めている。専門家は、今年は中国の風力発電産業にとって世界へ進出する最初の年になると指摘する。

 中国再生可能エネルギー学会風力専門委員会の施鵬飛副理事長は、風力発電設備メーカーは国際市場を開拓すべきと主張する。実際、風力発電設備の筆頭メーカーである金風科技は初めて米国からユニットの大口受注を受け、年内にも完成する予定である。キューバ向けのユニットは目下試運転中である。

 しかし、同社の董事長(会長)兼CEO氏によると、国際市場の開拓には少なくとも3年間の時間を要し、それまでは中国市場に軸足を置くしかない。

 完成機メーカーの広東明陽風電技術公司の王松総経理(社長)は、国際金融危機の影響で、海外では風力発電事業への融資が困難を伴う中、金融の後ろ盾がある中国のメーカーが海外に打って出るまたとない機会であると指摘する。同社は、5年以内に生産能力の30%を海外向けにする意向である。

 部品メーカーについても、その筆頭である中国複合材料集団の張定金董事長は、同社の製品がアルゼンチン、日本、ドイツ、韓国へ輸出されており、アフリカ、米国、オーストラリアからも引き合いが来ていることを明らかにした。

 (上海証券報 10月23日)