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【電力】

中国電信と国家電網が戦略協力 共同でスマートグリッド推進 (10/07/09)
2010/7/13
中国【電力】

 中国電信と国家電網が戦略協力枠組協定に調印した。両社はスマートグリッドなど国家戦略発展計画や重大技術研究等の面で協力を展開し、インフラ施設の共有を進め、「情報化と工業化の融合」のモデルになるよう努力する。

 協定に基づき、両社は具体的に次の6つの分野で協力を強化する。

 (1) インフラ施設をめぐる相互補完と家庭用光ファイバーの推進。
 (2) 市場資源をめぐる協力を推進。光ファイバーの導入、ブロードバンド、フュージョン、産業応用など総合情報業務を展開。
 (3) 緊急電源と緊急通信支援の面で相互に優先保障。
 (4) スマートグリッドに関連する通信技術の研究、応用、普及を共同で展開。
 (5) 中国電信は国家電網のストロングスマートグリッド建設に対して、管理水準やコミュニケーション効率の向上、通信コスト引き下げに協力。
 (6) サービスの相互提供と建設・運営コストの引き下げ

 中国電信の責任者は、同社が固定網、移動通信網、インターネットの3網融合面における優越性によって、国家電網に全方位的な情報化サービスを提供し、基礎通信回路から電力事業への応用、高効率共同オフィス融合通信への応用に到るまで、国家電網のストロングスマートグリッドの建設を支援すると表明している。

 国家電網の計画によると、2020年までに超電圧網を基幹網として各クラスの電力系統が協調的に発展し、通信情報プラットフォームを柱に、情報化、自動化、相互化を特徴とする現代的電力系統を基本的に完成する。国家電網スマートグリッド部の王益民主任は次のような見方を示した。情報化はストロングスマートグリッド実施の基盤であり、リアルタイム、ノンリアルタイム情報の高度の集積、共有、利用を可能にする。中国電信との協力はスマートグリッドにおける電力通信ネットワークの完備に役立つ。両社の協力において、特に家庭用光ファイバーの建設はスマートグリッドの象徴的な技術の1つであり、国家電網の電力光ファイバープロジェクトは、光ファイバーを低電圧線とともに敷設することで、スマートグリッドの機能を実現するとともに、電信網、放送網、インターネットのコンテンツを伝送する3網の融合を展開することが出来る。

 (中国電子報 7月9日)