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【新エネルギー】

国家能源局「今後の風力発電は分散型開発を奨励」 (11/05/19)
2011/5/23
中国【新エネルギー】

 国家能源局再生可能エネルギー・新エネルギー司の史立山副司長は、風力発電の経験を総括した上で、今後は大型風力発電基地一辺倒の開発は行なわず、分散型開発を唱導すると表明した。

 中国の風力発電設備容量は2005年以降5年連続で倍増を実現し、2010年の新規設備容量は1,600万kW、累計設備容量は4,182万kWに達し、米国を抜いて世界第1位に躍り出た。しかし、こうした「大躍進」の影で、投資の過熱、生産能力過剰や品質などの問題が徐々に表面化し、風力発電産業のさらなる発展は壁に突き当たっている。

 「こぞって内蒙古や東北で投資を行い、地方政府が功を焦り目先の利益のみ追求するのでは、産業配置や技術進歩にとって不都合。風力発電の進歩のためには、合理的な発展スピードに抑制し、技術が成熟する余裕を維持することが必要である。速過ぎる発展は禁物だ」と史立山副司長は言う。

 これまで大型基地を大型電力系統に取り込んで風力発電の大規模発展を促進することを提唱してきたが、今後は、風力資源があまり豊かでない地区、例えば雲南、安徽、湖北、湖南、山東、山西、重慶、貴州、チベット、四川等において、低速風力発電所の開発を支援し、分散型開発を唱導すると、史立山副司長は明確に指摘した。

  (中国経済網 5月19日)