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【新エネルギー】

国家電網公司が風力発電電力の消化範囲を拡大へ (11/07/15)
2011/7/21
中国【新エネルギー】

 国家電網公司は、中国の風力資源が東北、西北並びに華北地区に分布している一方、電力需要地の分布がそれとは逆であるという状況を受け、特高圧送電網の建設を加速することによって、風力発電電力の消化範囲を拡大し、もって風力発電の大規模開発と遠距離送電を実現すると表明した。

 起草中のエネルギー第12次5ヵ年発展規画はすでに、中国の風力発電規模を2015年に1億kW、2020年には2億kWにすることを明確にしているが、発展が速過ぎるため、品質や管理の問題に直面せざるを得ない。風力発電系統連系技術標準の欠如や立法化の遅れ、風力発電ユニットの性能向上などの問題の解決が待たれる。とりわけ、上半期はオフグリッド事故が頻発したが、風力発電の急成長に伴って今後も事故は多発することになる。

 国家能源局は、風力発電5ヵ年発展規画に従って毎年の風力発電開発計画を策定した上で、年度開発計画に従って風力発電事業の許認可を厳正に行なうとしている。また、風力発電所の義務的な系統連系検査制度も徐々に確立する。また、国務院研究室工業交通貿易司の担当者は、各地方が風力発電の分散型開発の実験を推進し、一部の風力発電電力の現地での消化を実現し、分散型開発と既存の大規模風力発電基地開発が「二頭立て」で発展する構造を形成すべきと提言している。

 (中国伝動網 7月15日)