1. HOME
  2. 中国 【新エネルギー】

中国
【新エネルギー】

レアアース価格高騰で多数の風力発電機メーカーが生産停止に (11/07/21)
2011/7/27
中国【新エネルギー】

 レアアース価格の暴騰を受け、風力発電機の中核原材料であるネオジム価格も昨年の10倍以上に上昇した。その影響で、湘電株式など多くの風力発電機メーカーが生産を停止している。湘電株式の周建雄会長は、長期的にレアアース原料の価格高騰には耐えられないとしている。

 レアアース価格高騰の原因には、国土資源部や発展改革委員会によるレアアース鉱山の統廃合などレアアース資源の整頓や、今年1月より施行されたレアアース資源税がある。また、5月には、国務院は《レアアース産業の持続的で健全な発展促進に関する若干の意見》を通達し、国家備蓄と企業備蓄(商業備蓄)、実物備蓄と資源(地)備蓄を結びつけたレアアース戦略備蓄システムの確立を打ち出した。そのため、一部地区のレアアース鉱山の採掘は禁止又は制限される。今後、レアアース価格の高止まりが当たり前になるだろう。

 永久磁石風力発電機の中核原材料であるネオジムは第三世代レアアース永久磁石材料であり、エネルギー利用効率と省エネ機能を高めるため、湘電株式、金鳳科技など風力発電機メーカーによって採用されている。風力発電機1台の原材料コストのうちネオジムは50%前後を占める。湘電株式は、原材料の暴騰に対応して、生産技術の改良などでネオジムに対する依存を引き下げようと試みており、周建雄会長は、所期の年間営業収入の目標には影響が及ばないとしている。

しかし、中金公司のレポートによると、もう一つの風力発電機大手の金鳳科技の前途は悲観的であり、コストの暴騰によって金鳳科技の利益率が大幅に下がる。レポートによると、永久磁石材料の現物価格は1キロ100元から700元に急騰しており、もしすべてを現物市場から調達すれば、粗利益率は10ポイント以上下がる。中金公司の見方によると、コスト上昇によって金鳳科技は値上げを迫られるが、いったん値上げすると市場シェアを大きく失うことになり、販売量の大幅な減少を誘発する。

 (中国能源網 7月21日)