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中国
【新エネルギー】

木質エネルギーはアジア太平洋地区最大のバイオマスエネルギー (11/11/16)
2011/11/25
中国【新エネルギー】

 国連食糧機関は11月7日、「アジア太平洋地区の木質エネルギー・チャンスとチャレンジ」と題するサイドイベントを開催した。中国、カナダ、オーストラリア、インド等の代表がアジア太平洋地区の木質エネルギーの発展や、成功した事業の実践、政策措置等について、交流と検討を進めた。

 参加者は次のような認識で一致した。木質エネルギーは世界のエネルギーセキュリティの維持と炭素排出の削減にとって重要な現実的意義を有している。工業の発展と人口の増加に伴い、エネルギー需要が日増しに増加する一方で、化石エネルギーは徐々に減少し最終的には使い果たされる。近年、森林の余剰物や木材加工の余剰物を原料とする木質エネルギー産業がグリーンエネルギーとして急速に発展している。木質エネルギーはバイオマスエネルギーの重要な要素であり、在来型木質エネルギーもまたアジア太平洋地区における最大のバイオマスエネルギー資源である。政府の政策は現代的木質エネルギーの発展にとって極めて重要である。政策的支援は木質エネルギーの効能と利益に由来する。しかし、産業発展は依然として様々なチャレンジに直面している。

 中国の木質エネルギー発展のポテンシャルは極めて大きく、くずわら等の農作部の生産量は7億トンに達する。その中の50%はバイオマスエネルギーとすることが可能である。また、バイオマスエネルギーとして利用可能な森林並びに木材加工余剰物は1.43億トンに達する、山東、安徽、黒龍江、山西等の省はバイオマスエネルギー発電やトラクターの動力などへのバイオマスエネルギーの利用において成功したノウハウを有している。

 (国家林業局 11月16日)