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【新エネルギー】

中国の自主開発による1.5MW低風速風力発電機の量産化が実現 (11/11/21)
2011/11/25
中国【新エネルギー】

 中国最大の風力発電機メーカーである華鋭風電は、同社による国家「863」計画「1.5MW低風速風力発電機のコア技術開発及び完成機開発」プロジェクトが先般専門家チームの検収試験にパスしたと発表した。このプロジェクトはIECIII類以下の風力エリア(年平均風速5〜7m/s)に適用する低風速風力発電機を開発するもの。専門家チームは、華鋭風電が自主開発したSL1500/82とSL1500/89の2種類の低風速風力発電機はいずれも研究プロジェクト任務書で規定された任務、査定目標並びに主要技術指標を全うしているとの見方を示した。この2種類の風力発電機のカットイン風速は2.8 m/s以下であり、定格風速は10.5 m/s及び10 m/sである。カットイン風速が低く、低風速エリアでも発電量の大きいのが特長である。既存の風力発電機よりも低風速区への適応性が高いだけでなく、発電機の重量と製造コストも大幅に下げている。

 この2種類の風力発電機は量産化を実現している。すでに3,200台を設置し、運転状態も良好である。中でもSL1500/82型は今年10月、ドイツロイド船級協会(GL)のA級認証を取得した。

 プロジェクトチームのリーダーである韓俊良華鋭風電会長兼総裁は、同社は国が重点支援する風力発電機メーカーとして、技術イノベーション、国産化、大規模化、大型化、国際化を長期発展戦略として堅持していると表明する。今後とも研究開発投資を拡大して科学技術開発能力を高め、5年以内に世界一を実現することを戦略目標としている。

 (科技日報 11月21日)