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【新エネルギー】

今後の風力発電機容量の伸び率は減速 (11/12/22)
2012/1/4
中国【新エネルギー】

 今後風力発電機容量の増加ペースは減速し、風力発電機市場の消化能力は低下する。風力発電新規設備の過去5年間の年平均伸び率は73%に上り、累計設備容量はすでに44GWに達している。これは2015年の計画目標の半分であり、今後5年間の風力発電機の増加ペースは鈍化し、年平均の新規容量は2010年に比べ42%前後減少する。

 ・地方の風力発電所事業の許認可が厳しくなり、市場の需要が下がる。発展改革委員会と国家能源局は2011年上半期に整理運動を展開、風力発電機企業は膨大なコスト増に直面し、一部企業は負担に耐え切れず淘汰される可能性もある。地方の風力発電所の許認可が厳しくなって、風力発電機の需要が下がり、販売が困難になる。

 ・原材料価格の高騰で企業はコスト圧力に直面する。アルミ、鉄、ホウ素の価格が急騰して、風力発電機のコストは大幅に上昇した。原材料価格の高騰で関連企業の利潤が圧縮され、経済難に陥るケースも出てくる。

 ・一部の部品メーカーが統廃合期に入る。産業チェーンの過度の細分化は中国の風力発電産業の重要な特徴であるが、産業の発展と成熟に伴い、適度の産業チェーンの統合がスケールメリットと協同の効果をもたらす。中小企業は完成機メーカーに統合され、完成機製造業の産業集中度が高まる見込みである。一方、中小企業は資源と技術が限られるため、大手企業に対抗することが難しく、主に大手企業の間で競争が続くことになる。

 ・低風速風力発電所と海外から潜在市場需要がもたらされる。低風速風力発電は次第に投資の焦点になると期待される。海外市場は依然としてシェアが極めて小さく、模索段階に止まっているものの、今後の発展には注目される。

 (北極星電力網 12月22日)