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【電力】

スマートグリッドが新エネルギーの発展を推進 (12/04/28)
2012/5/11
中国【電力】

 上海国際風力展覧会からの情報によると、科学技術部は間もなく《スマートグリッド科技発展第12次5ヵ年専門規画》を公布する。科学技術部ハイテク司の孫鴻航博士は「スマートグリッドの発展は中国が大規模断続式再生可能エネルギー(風力など)を発展させる上で重要な方途だ。新エネルギー戦略的新興産業の発展にとって重要な支えになる」と述べた。

 近年中国の風力発電の急速な発展に伴い、電力グリッド建設のスピードは風力発電の拡張に追い付けなくなっている。風力専門委員会の最新統計によると、調査対象の10省・自治区・直轄市の風力発電所において電力グリッドの指令制限により制約された電力量は59.8億kWhに達しており、昨年は全国でおよそ100億kWhの電力がロスになったと見られる。昨年夏の電力不足の際でさえも1,700万kWの風力発電機が放置されていた。孫鴻航氏によると、スマートグリッド科技発展第12次5ヵ年専門規画において主に推進する技術は、「再生可能エネルギー発電及び協調系統連系の技術発展モデル」が方向性になる。このモデルは、大規模集中系統連系と高密度分散系統連系、すなわち大規模断続性新エネルギー系統連系技術に区分することができる。

 今後は、断続性エネルギーの大規模・分散型系統連系、電力グリッドと電気自動車充電施設の協調、スマート配電・用電、スマート指令並びにコントロールなどコア・キーテクノロジーでブレークスルーを実現することが目標になる。また、スマートグリッドモデルプロジェクトを建設して、自主知財権を備えるスマートグリッド技術と標準体系を形成し、整ったスマートグリッド産業チェーンを確立する。情報化、自動化、相互化を特徴とするスマートグリッドを基本的に完成させ、中国の電力グリッドを高効率、経済的、クリーンで安全な現代的電力グリッドに向けてグレードアップを推進する。

 さらに、孫鴻航氏は、「第12次5ヵ年規画のスマートグリッド技術の重点任務には、大規模断続式新エネルギー系統連系技術、電気自動車の発展を支える電力グリッド技術、大規模蓄エネルギーシステム、スマート配電・用電技術、大型電力グリッドのスマート運転並びに制御、スマート送変電技術並びに設備、電力グリッド情報並びに通信技術、フレキシブル送変電技術並びに設備や、スマートグリッド集成総合モデルが包摂される」と述べた。

 (北極星電力網 4月28日)