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【石油・天然ガス】

トランスネフチが来月末までに太平洋パイプラインの建設スケジュールを確定 (2007/11/29)
2007/11/30
中国【石油・天然ガス】

 東シベリア−太平洋石油パイプラインのスケジュールに遅れが生じているため、トランスネフチは12月末までに東シベリア−太平洋石油パイプラインの建設期限を改めて確定するよう計画している。同社副社長ミハイル・バルコフが明らかにした。

 バルコフによると、同社は現在この問題について詳細に研究しており、年末までには建設スケジュールを確定する。

 また、バルコフは、同事業の価格引き上げに言及するのは時期尚早であると強調した。

 バルコフは、東シベリア−太平洋石油パイプラインの建設は劣悪な環境で進められていると指摘し、「このパイプラインは実質的に第2のバム鉄道(バイカル−アムール鉄道)だ。高緯度の地理的条件における長大なパイプラインは世界的に見ても未曾有のもの。ロシアにとっては過去30年で最大のプロジェクトだ」と述べた。

 なお、トランスネフチ取締役会は22日、パイプラインの一部工事は当初の計画より20%遅れていることを明らかにした。遅延の原因には、建設請負企業に必要な熟練工や専門家が不足し、しかも請負企業自体が足りないことが挙げられている。その他にも、コズミノ石油専門港の経済技術論証が未だ政府からの最終的な認可を受けておらず、このため事業予算文書の作成や着工が出来ないままとなっている。コズミノ港の工期は1年半から2年になる。

 産業エネルギー相フリステンコは工期の遅延に関し、ロシア政府は東シベリア−太平洋石油パイプラインの当初の建設期限を変更するつもりはないと表明した。パイプライン第1期は2008年末までに竣工することになっている。

 東シベリア−太平洋石油パイプラインは、シベリアの油田から産出する石油をアジア・太平洋地域に輸送するため建設されており、第1期と第2期に分けられている。第1期はタイシェトからスコボロジノまで2,700kmのパイプラインを敷設する。輸送能力は年間3,000万トン。その他にも、沿海州に石油専用港を建設する。第2期は、スコボロジノからコズミナまでの石油パイプラインを敷設し、輸送能力を8,000万トンに増やす。東シベリア−太平洋石油パイプラインは第1期、第2期で合計4,770kmになる。

 (俄新網 RUSNEWS.China 11月29日)