科学技術部は《バイオマスエネルギー科技発展第12次５ヵ年重点専門規画》《バイオベース素材産業科技発展第12次５ヵ年重点専門規画》《農業バイオメディカル産業科技発展第12次５ヵ年重点専門規画》等について公開意見募集を行った。政府は、大手バイオマスエネルギー企業グループが科学技術投資に参画するよう誘導する仕組みを確立するとともに、補助金がバイオエネルギー科学技術イノベーションに傾斜するよう推進し、政府誘導の下での様々なチャンネルによる投融資の仕組みを形成することになる。

　同規画案によると、バイオマスエネルギー科学技術の分野において、一群の新型高効率バイオマス品種を育て、バイオマスエネルギー、バイオケミカル製品や素材の新製品のイノベーションを進め、バイオマスエネルギーの利用及び資源総合利用の技術体系を確立、完備する。そのために、バイオガスの製造と効率利用、先進バイオ液体燃料の製造、エネルギー微藻類の育種と精製、高効率バイオマス焼却発電や新型ガス化発電技術等を重点任務として設定する。

　化石資源の急速な消耗に伴い、世界の各主要国は新エネルギーと再生可能資源を新たな産業発展の重点として位置づけているが、中国も第11次５ヵ年規画期以降、バイオマスエネルギー利用技術において著しい発展を遂げた。しかし、コアテクノロジー、コア設備、技術集成や産業化規模の面では依然として格差がある。

　同規画案によると、第12次５ヵ年規画期にはバイオベース素材の分野では、バイオマス資源を総合利用することで高性能バイオベース化学品並びに素材を製造することに重点を置き、コア・キーテクノロジーの研究を強化し、バイオ素材産業の科学技術発展に関わる政策と法規を完備し、投資補助金や課税減免措置を実施して、科学技術イノベーション、技術導入、科学技術の普及、産業開発や科学技術サービス等の面で政策支援を強化する。

　バイオ農薬やバイオ種子産業の発展も加速させる。規画案によると、バイオ種子産業の科学技術投資を増やし、部局間の連携と統一的な協調を強化し、育種の商業化のための新たな仕組みを完備し、バイオ種子産業の成果の委託管理や取引サービスのプラットフォームを構築して、科学技術成果の産業化を促進する。また、バイオ農薬の研究開発や産業としての発展については、優遇課税と補助金政策を実施して、バイオ農薬産業の発展のために良好な政策環境を創出し、バイオ農薬産業の国際化を奨励する。

　（中国証券報 6月11日）