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【電力】

国家電網公司が再生可能エネルギーの消化能力を高めるスマートグリッドを研究 (12/07/10)
2012/7/17
中国【電力】

 国家電網公司傘下の中国電力科学研究院等の研究機関が再生可能エネルギーの能動的消化能力を高めることを目的としてスマートグリッド研究プロジェクトをスタートさせた。7月5日、「『電源−電力グリッド−負荷』相互運用が未来の電力グリッドの運転制御に及ぼす影響の研究」プロジェクトの起動会議が南京で開催された。席上、同プロジェクトの技術責任者は今回の研究事業の背景、内容、国内外の研究の現状や全体的な研究構想について説明するとともに、任務の分業、タイムノードや技術路線について提言を行い、次の段階における作業の重点と実施案を明確にした。参会者は相互運用の対象、構成、建設規模、特性分析、安全理論分析方法等をめぐって熱い討論を交わした。

 「電源−電力グリッド−負荷」の相互運用はスマートグリッド開発の主要特徴の一つであり、電力系統のエネルギーバランスモデルに革命的な変化をもたらすとのこと。今回のプロジェクトは、スマートグリッドの基礎的研究並びに前向き研究として位置づけられ、新エネルギー、新技術、新素材の急速な発展とも結びつけて、「電源−電力グリッド−負荷」の相互運用が未来の電力グリッドの運転制御に及ぼす影響を研究することで、再生可能エネルギーの能動的消化能力を高め、電力系統の制御可能性と信頼性を向上させ、大型電力グリッド資源の最適化配置のポテンシャルを十分に発揮せしめて、総合的なエネルギー効率の向上を実現する。本プロジェクトは2012年の国家電網公司科学技術事業に指定されている。
 
(中国広播網 7月10日)