1. HOME
  2. 中国 【省エネ・環境】

中国
【省エネ・環境】

上半期の主要環境指標が公布 ウルムチの大気環境が最悪 (12/08/29)
2012/9/6
中国【省エネ・環境】

 環境保護部は2012年上半期における環境保護重点都市の大気環境と重点流域の水質状況を発表した。

 113の環境保護重点都市のうち、69.9%に当たる79都市の大気環境が2級標準に達したが、33都市、29.2%が2級標準をオーバーした。全国の地上水質環境は全体的に「軽度汚染」である。主な汚染指標は化学的酸素要求量(COD)、総リン及びアンモニア態窒素。重点流域のうち?〜?類水質が51.5%、「劣?類」が15.5%。前年上期と比べると?〜?類の比率は3.7ポイント上昇し、「劣?類」の比率は0.6ポイント下がった。

 2012年上半期に113の環境保護重点都市の700近い大気環境自動モニタリングスポットにおいて大気環境の定期モニタリングを行った。主なモニタリング対象は、二酸化硫黄、二酸化窒素及び吸入性粒子状物質の3種類。モニタリング結果によると、2012年上半期における113の環境保護重点都市の大気中における汚染物の平均濃度は、二酸化硫黄0.040mg/m3、二酸化窒素0.036mg/m3、吸入性粒子状物質0.086mg/m3。前年同期比で二酸化硫黄は9.1%、二酸化窒素は2.7%、吸入性粒子状物質は5.5%下がった。二酸化硫黄の平均濃度はやや下がったものの、濃度の指標をオーバーした都市は10.6%に当たる12都市に上り、山東省済南市の二酸化硫黄平均濃度は前年同期比96.9%上昇し、二酸化窒素平均濃度は110.5%上昇した。

 吸入性粒子状物質(PM10)のモニタリング結果によると、環境保護重点都市のうち吸入性粒子状物質の平均濃度が1級標準に達していたのは海口だけであった。2級標準に達していたのは86都市で76.1%を占めた。指標をオーバーした都市は26都市で、23%に当たる。2011年上半期に比べた場合、年平均濃度が低下したのは73都市、横ばいは2都市、上昇したのは38都市。特にウルムチの吸入性粒子状物質平均濃度は3級標準の上限値をも上回っていた。大気環境の改善が最も顕著であったのは安徽省蕪湖市で、二酸化硫黄の平均濃度は35.9%下がり、二酸化窒素は36.1%、吸入性粒子状物質は32.3%下がった。

 2012年上半期の7大水系(長江・黄河・珠江・松花江・淮河・海河・遼河)の水質は全体的に「軽度汚染」であった。長江と珠江は水質が比較的良好、淮河は「軽度汚染」、黄河、松花江及び遼河は「中度汚染」、海河は「重度汚染」であった。7大水系の全体的な水質は前年上半期に比べて著しい変化は見られなかった。

 (人民日報 8月29日)