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原子力発電事業再開がスピードアップ 田湾原子力発電所第2期事業が承認へ (12/11/22)
2012/11/22
中国【原子力】

 プレ事業を早くから展開していた田湾原子力発電所第3・4号機事業が環境保護部の環境影響アセスメントに間もなくパスすることになる。中国の原子力発電事業再開後初の事業は着工が近づいている。環境保護部はそのウェブサイトにおいて、田湾原子力発電所第3・4号機の環境影響アセスメント報告(立地段階)に対して、承認の決定を下す予定であると発表した。

 田湾原子力発電所第3・4号機は同原子力発電所の拡張プロジェクトであり、ロシアのVVER1000加圧水型炉技術を採用する。江蘇核電有限公司が建設・運営・管理を全て請け負う。同発電所の1号機は2007年5月、2号機は同8月に商業運転を開始していた。年間発電量は140億kWhに上る。

 田湾原子力発電所第3・4号機は、中国核能電力株式有限公司、上海禾曦能源投資有限公司及び江蘇省国信資産管理集団有限公司が5:3:2の比率で出資する商業原子力発電所。事業総投資額は433.95億元、うち環境保護投資が14.01億元に上る。

 2011年の日本の原発事故の影響により、中国は2011年3月16日から原子力発電所建設事業をすべて停止したが、今年10月24日に国務院常務会議は原子力発電事業の正常な建設再開を決定した。田湾原子力発電所第3・4号機は新規原子力発電事業として真っ先に承認されると見られる。10月26日には、国家発展改革委員会副主任兼国家能源局長の劉鉄男一行が田湾原子力発電所を視察した。今年12月に第2期事業の第3・4号機の着工が計画されているとの報道もある。

 (網易財経 11月22日)