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【省エネ・環境】

自動車が中国大気環境の主要汚染源に (12/12/29)
2013/1/11
中国【省エネ・環境】

 環境保護部の陶徳田報道官は、環境保護部が先般《2012年中国自動車汚染防止年報》を出して、2011年の全国の自動車汚染物排出状況を発表したことを明らかにした。同年報によると、自動車は中国の大気環境にとって重要な汚染源となっており、靄や光化学スモッグの要因をなしている。自動車汚染防止はますます差し迫ったものになっている。

 陶徳田報道官によると、中国の自動車保有台数は依然増加を続け、2011年は1980年の30倍、2億754万台に達した。排出標準別に見ると、国4以上の標準に達している自動車は総保有台数の5.7%、国3標準は48.0%、国2標準は19.8%、国1は17.0%。残りの9.5%は国1標準にすら達していない。環境保護マーキング別に見ると、「グリーンラベル車」は83.6%を占めるが、高排出の「イエローラベル車」は依然16.4%を占める。自動車保有台数の急増に伴い、中国の都市の大気環境には煤煙と自動車排気ガスの複合汚染という特徴が現れるようになった。2011年の全国の自動車汚染排出物は4,607.9万トン、2010年比で3.5%増加した。自動車は汚染物総量の主要な排出源になっており、NOXとPMの90%超、HCとCOの70%超を排出している。汚染防止に当たっては自動車が鍵になっている。各地区と関係部門は自動車汚染排出削減対策の計画案や政策を策定し、新車の環境基準、「イエローラベル車」の淘汰、自動車用燃料のクリーン化などの面で総合的な措置を採って一定の成果を上げ、自動車の保有台数が1980年の30倍になる中で、排気ガス総量を14倍の増加に止めた。

 環境保護部は今後とも対策を一層強化し、自動車の窒素酸化物総量規制を全面的に実施し、環境監督管理を強化し、関係部門とともに産業発展計画や都市公共交通等の面で総合的な措置を講じ、自動車排ガスが大気環境と市民の健康に及ぼす影響を防止することに力を入れる。

 (工人日報 12月29日)