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長江デルタ地区ではこれまでスモッグが多発せず、北方のように集中暖房で大量の石炭を燃焼して排出を増やす要素がないのにも関わらず、現在スモッグが頻発するようになったことを多くの人は怪訝に思っている。この点について、国家能源局の関係幹部は、長江デルタのスモッグもやはり石炭の大量消費によるものであると表明した。
石炭消費が長江デルタのスモッグの主要な成因であるという結論は、国家能源局発展規画司の兪燕山司長が表明した。同氏によると、冬季の気候変動、農民のくずわらの燃焼、自動車の排ガスはいずれも長江デルタ地区のスモッグの原因になっているが、こうした原因は長江デルタ特有のものではない。長江デルタの顕著な特徴は他の地区よりも工業製造能力が高いことにある。
例えば、江蘇省の13都市は今年の冬、程度の差はあれ、いずれもスモッグに見舞われた。このことを江蘇省の経済統計に照らして見ると、江蘇省の発電量とセメント生産量は中国第1位、鉄鋼生産量は中国第2位である。これら3つの産業は、生産過程においていずれも大量の石炭を消費する必要がある。
兪燕山司長によると、中国のエネルギー消費構造の68%を石炭が占めるが、一方、世界の石炭消費の平均水準は約27%である。長江デルタ地区の上海、江蘇省南部、浙江省北部などいくつかの地方では1平方キロ当たりの石炭年間消費量はいずれも約1万トンに上り、こうした面でも圧力は極めて大きいと言える。
中国環境モニタリング総ステーション大気室高級工程師の潘本鋒氏もこうした見方を取っており、工業の汚染排出の面で長江デルタは北京・天津・河北地区とほぼ同等であり、加えて長江デルタもまた拡散に極めて不利な気象条件の影響を受けたため、汚染物が拡散しないまま蓄積し、その結果、スモッグが頻発する状況が生じたと指摘した。
(中国広播網 12月22日)