1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

SINOPEC、青蔵高原の石油・天然ガス探査を強化 (07/08/04)
2007/11/5
中国【石油・天然ガス】

中国石油化工(SINOPEC)のチベットにおける最初の石油・天然ガス探査拠点である中国石化勘探南方分公司那曲基地が発足し、青蔵(青海・チベット)高原の石油・天然ガス探査がますます強化される。

 那曲基地は那曲市南区にあり、青蔵自動車道に近い。敷地面積は1万平米余りに上る。中国石化勘探南方分公司は那曲基地を拠点に、青蔵高原地区において地質調査と石油・天然ガス評価を大規模に展開し、同地区の石油・天然ガス資源量と可採埋蔵量を明らかにすることになる。

 青蔵高原は、世界で石油・天然ガス資源が最も豊かであるとされるテチス海構造の東ブロックに位置している。テチス海構造の西ブロックはペルシャ湾及びカスピ海地区であり、東ブロックでも近年、パキスタン、バングラディシュ、ミャンマーやタイなど石油・天然ガス資源が次々と発見されている。しかし、青蔵高原は、地質条件が複雑なため、未だに石油・天然ガス資源の系統的な研究や探査の進んでいない処女地のままである。

 地質調査局によると、2006年には羌塘盆地を中心に青蔵高原の石油・天然ガス調査・評価が完了しており、6つの構造ユニットに区分した探査戦略方針が打ち出された。とりわけ羌塘盆地の中西部は石油・天然ガス鉱床の最も有望な地区とされている。

 青蔵高原の石油・天然ガス資源量は80〜100億トンに上ると、SINOPECは試算している。SINOPECは2〜3年内に青蔵高原の所轄鉱区の潜在資源を明らかにして、優先探査エリアを確定し、その後、1〜2年でトラップの評価を行い、2〜3ヵ所の試掘目標を打ち出して、最終的には有利な目標の試掘を実施するよう計画している。

(中国鉱業網 8月4日)