1. HOME
  2. 中国 【電力】

中国
【電力】

UHV送電網をもって石炭輸送に替えよ (14/03/11)
2014/3/19
中国【電力】

 全人代代表であり、黒龍江省電力公司副総経理(副社長)の●艶芳氏は、「中国の東部・中部地区はスモッグ問題が際立っており、特高圧(UHV)送電網の開発をもって石炭輸送に替え、域外からの電力導入の比率を高めることによって、東部・中部地区の大気環境を改善することが出来る」と表明した。

 ●艶芳氏の考えでは、UHV送電網を建設することは、国のエネルギーセキュリティを確保し、エネルギー効率を高め、クリーン・エネルギーの発展に寄与し、エコロジー文明の建設を促進する上で重要な選択肢になる。

 また、UHVの建設によって中国の単一的なエネルギー配置方式を速やかに転換することも可能になる。「2013年は50%以上の石炭が発電に利用され、58%以上の鉄道輸送力が石炭輸送に当てられ、70%前後の石炭が鉄道によって輸送された。同時に高速道路は石炭を輸送する車両のため渋滞が頻発し、多数の火力発電所は石炭不足によって毎年のように運転を停止している。一方、途中の石炭輸送の過程でも、また石炭貯蔵の過程でも大気汚染の連鎖がもたらされている」と述べ、次のような構想と建議を提示した。

 現地における電力バランスを長年追求してきたため、中国のエネルギー配置は石炭輸送に過度に依存する一方、送電の比率が余りにも低くなって、構造的バランスが失われ、エネルギーサプライチェーンは極めて脆弱になった。こうした問題を根本的に解決するには、石炭輸送に過度に依存するエネルギー発展方式と現地において限定的にバランスを取る電力開発方式を速やかに転換し、UHVを基幹的なフレームワークとし、各クラスの電力グリッドが協調的に発展するストロングスマートグリッドを建設して、「石炭を空中に走らせ、電力を全国に送る」ことを実現し、全国範囲でのエネルギーの最適配置と効率的な利用を推進しなければならない。

 (新華網 3月11日)

 ●…衣へんに「者」