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【石油・天然ガス】

トルクメニスタンが対露天然ガス輸出価格を30%引き上げ (08/01/02)
2008/1/2
アジア【石油・天然ガス】

11月28日に開かれたトルクメニスタン定例閣議において、メドベージェフ大統領は、2008〜2009年の天然ガス輸出価格に関するトルクメニスタン政府と露天然ガス会社ガスプロムとの交渉について説明、双方が2008年上半期から天然ガス輸出価格を30%引き上げて130$/千m3とし、2008年下半期からはさらに150$/千m3に引き上げることで合意に達したことを明らかにした。なお、ロシアへの年間輸出量は500億m3になるとのこと。2009年からは、国際的に通用している価格計算方式によって対露天然ガス輸出価格を確定し、国際エネルギー市場の相場によって定期的に変更することになる。2009年の輸出量も同じく500億m3になる。

 天然ガス輸出価格引き上げの理由として、メドベージェフ大統領はトルクメニスタン自身の国益を考慮したことを強調し、天然ガス輸出価格引き上げはトルクメニスタン政府の最終目的ではなく、当面の市場の相場を客観的に評価したものであり、詳細に検討した上での決定であるとした。

 今回の合意の意義について、メドベージェフ大統領は、「エネルギー分野における幅広い協力を展開することはトルクメニスタン経済の現代化にとって意義が大きい。対外協力においてはぶれることなく市場化の道を歩む。一連の互恵的事業を実施することによってトルクメニスタンの石油天然ガス産業の発展を促進し、国家の安定と十分な外貨収入を確保する。これらの収入は真っ先に各種社会事業に当て、市民生活水準と社会福祉をより一層高める」と述べた。

 (緑港燃気資訊網 1月2日)