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【新エネルギー】

グローバル新エネルギー発展報告2016が発表 (16/04/21)
2016/4/21
中国【新エネルギー】

 漢能ホールディングスと中華全国工商聯合会新エネルギー商会の共同研究グループがまとめた《グローバル新エネルギー発展報告2016》が4月20日、北京で発表された。同レポートによると、2015年の中国の新エネルギー産業融資額は1,105.2億ドルに上り、世界首位を維持した。

 太陽光発電新規設備容量、風力発電市場、新エネルギー車などの分野で中国はいずれも世界トップグループを占めている。

 レポートによると、2015年の世界の新エネルギー産業は好景気が続き、新規設備容量は131.7GWに達して過去最高を記録、融資総額も過去最高の3,288.8億ドルに達した。

 地域別の融資額を見ると、新エネルギー産業が世界で最も活発なのはアジアであり、欧州と米国がこれに次ぎ、アジア、欧州、米国で世界の新エネルギー産業融資総額の90%近くを占めた。

 中でも中国の融資額は約1,105.2億ドルに上り、世界首位を維持した。米国は560億ドルで横ばい、欧州の融資額は2007年以来の最低に落ち込んだ。

 新エネルギーの応用規模の面では、中国の太陽光発電新規設備容量が17GW、日本は13.5GW、米国が8GWになり、これら3ヵ国が引き続き世界のPV市場において主導的地位を維持した。中国の累計設備容量は50GWに達し、ドイツを抜いて太陽光発電設備容量で世界最大になった。

 中国は風力発電市場でも拡大傾向を維持し、新規設備容量26.2GWで世界首位を占めた。

 新エネルギー車分野では、2015年の中国の販売台数は331.5万台、前の年の4.4倍になり、初めて米国を抜いて世界最大の新エネルギー車生産国になった。

 《グローバル新エネルギー発展報告2016》はエネルギー産業が直面している在来型エネルギー生産能力過剰ギャップの激化、末端エネルギー消費のクリーン・エネルギーへの転換の難しさなど、重大なチャレンジについても指摘している。

 (中国新聞網 4月21日)