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【省エネ・環境】

中国の大気汚染が内陸部へシフト (16/05/05)
2016/5/5
中国【省エネ・環境】

 環境保護組織グリーンピースがまとめた統計によると、北京や上海など中国東部の都市のスモッグは減少しつつあるが、内陸都市のスモッグは深刻化している。過去3年間において、豊かな沿海都市は大気汚染対策に力を入れ、石炭使用に上限を設定し、石炭火力発電所の閉鎖を進めてきた。その結果、北京のスモッグは好転傾向を持続し、2016年1〜3月のPM2.5平均濃度は前年同期に比べ28%減少した。また、上海市の汚染も12%減少した。但し、北京と上海の汚染状況は改善を見たとはいえ、そのPM2.5の平均レベルは世界保健機関(WHO)の最大値10マイクログラム/m3の少なくとも6倍に当たる。北京のPM2.5の平均値は67.7マイクログラム/m3であり、世界で汚染が最も深刻なニューデリーが2013年に記録した153マイクログラム/m3を下回っている。因みに、香港のPM2.5濃度は21マイクログラム/m3、ロンドンは16マイクログラム/m3である。

 なお、調査を行なった中国の355都市のPM2.5平均濃度は2015年第1四半期に比べ9%下がった。

 (北極星省エネ環保網 5月5日)