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【石油・天然ガス】

パキスタンの国営石油会社PSOが2017年1月から良質のディーゼル導入(16/10/25)
2016/10/25
アジア【石油・天然ガス】

 燃料販売で市場をリードするパキスタンの国営石油会社PSO(Pakistan State Oil)は、2017年1月から環境に優しいディーゼルを導入する。これによってモータリスト達は、パキスタン国内でより快適な運転経験を楽しめるようになる。

 PSOのMD、Sheikh Imranul Haque氏によれば、「新しいディーゼルの硫黄分は、現行より90%低くなる。」現在給油所で販売されているディーゼルの硫黄分は5,000ppmだが、改良品質のディーゼルのそれは500ppmになる。

 Haque氏はPSOのCEOでもあるが、同社は1月から新品質のディーゼルの輸入と販売を開始する。パキスタン国内にある日本の自動車組立企業は、既にEuro-IIエンジンを搭載する乗用車を市場に送り出している。これらの車の多くは、大気汚染を減らし、より高度な排出基準を満たすことに寄与する新しいディーゼルを必要としている。

 ただ、500ppmは、世界で最も優れた品質のディーゼルというわけではない。20数か国は、既に50ppmの超低硫黄ディーゼル*に移行している。PSOは、現在旧式のRON87ガソリンをより良い品質のRON90ガソリンに置き換えることで忙しくしているが、向こう数年内に他の石油販売会社と共に、超低硫黄ディーゼルに移行する可能性がある。

 PSOは、間もなく最初のRON92ガソリンを入荷するところであるが、市場で販売するのはRON90だけである。「PSOは、RON92の輸入ガソリンと地元の製油所で生産した低品質のガソリンを混合したものを販売する。平均すると、給油所で入手できるガソリンはRON90になる筈である。」とHaque氏は云う。

  *超低硫黄ディーゼルは、一般的には硫黄分10ppm未満のものを指すが、ここでは50ppmの
   ディーゼルを超低硫黄としている。