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アジア
【省エネ・環境】

工場をより環境に優しい設計に(16/10/31)
2016/10/31
アジア【省エネ・環境】


 国道3号線に面する新しい産業パークは、その環境に優しいビル建設基準と居住区と商業区を統合した設計で投資を引きつけることを目指している。エネルギー消費を意識し、コストに敏感な投資家達のハブとなることが目標である。Le Urban Eco Parkの販売・マーケティング役員Kelvin Chua氏は次のように述べた。

1.環境に優しい建設手法をどのようにして産業パークに導入したか?

 産業パークの工場部分について、シンガポールの建築・建設庁(Building and Construction Authority (BCA))による厳しい環境基準、グリーンマークの認定を得ることができた。建設でこれからしようとしていることは、煉瓦やリサイクルのスチールの代わりにコンクリートのような信頼度の高い素材を使うことである。しかし、より重要なことは、エネルギー効率が非常に良いビルを持つことである。現時点では、既存の殆どの工場は、閉鎖・遮断され、自然の光や通気ができないという問題を生じさせている。このため、空調や水冷式のファンの運転に多くの電気を使わざるを得なくなっている。

2.産業パークのテナントの成功例は?

 7,000?の広さを持つある衣類製造工場のオーナーは、この産業パークに場所を移して、工場の規模を倍にしたが、月々の電気代は、2万ドルから1万ドルへと半減した。本パークの工場は、採光性の高いガラスや通気性の良いオープンスペースが多いので、自然の冷房や明るい環境を創り出し、日中に電気を使う必要がないことで、それが実現できた。シンガポールのグリーンマーク取得やこの工場の成功例が投資家の誘致に寄与すると考えている。

3.この産業パークに幾ら投資したか?

 今日までに2,500万ドル投資した。そして完全にフル操業となるまでの必要コストは、5,000万ドルと想定している。現在の売れ行きと国道3号線沿いの土地のコスト増を勘案して、12〜15%程度の投資のリターンを計画している。

4.この産業パークへ投資家を誘致できる可能性は高いか?

 これまで異なる国籍の多くの会社と話をしてきた。その全社が中国に工場を持っている。そしてその全社がコスト節約のため工場の移動を検討している。彼らはカンボジアが移動先として正しい選択かどうかFSを実施中で、結論に至るまでには時間を要する。我々はこの地域での投資誘致のため競合しているわけだが、カンボジアの有利な点は、資材を輸入する際の課税額が少ない点である。