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【風力発電発展第13次5ヵ年計画】建設総投資額は7,000億元に (16/11/30)
2016/11/30
中国【新エネルギー】

 国家能源局は《風力発電発展第13次5ヵ年計画》を通達した。同計画は、2020年末までの風力発電新規設備容量を8,000万kW以上とし、総投資額を7,000億元以上とすること、中部及び東部と南方地区を増設設備の重要マーケットとして位置づけて全国の新規系統連系設備容量に占める当該地域の設備の比率を56.9%にすることを打ち出している。また、風力発電のチャンスロスという宿痾を根治し、最低保障性買取発電時間数に「レッドライン」に適用することを打ち出している。

 今や風力発電は石炭火力発電、水力発電に次ぐ中国第3の電源になっているが、中国再生可能エネルギー学会風力専門委員会の秦海岩事務局長は、「チャンスロス問題は短期間の根治が難しい上に、火力発電設備の深刻な過剰、短期的に協調が難しい利害衝突もあって、三北地区(華北・東北・西北)の風力発電の開発規模と速度は制約を受ける」と指摘し、風力発電産業が第13次5ヵ年計画期に持続可能な発展を実現し合理的な年平均伸び率を確保するためには産業配置の最適化と東部地区の開発強化が不可欠であるとの見方を示した。

 (経済参考報 11月30日)