北京時間6月21日、中国国家電網公司は3.2億ユーロでギリシャ国営電力グリッドADMIEの株式24％の買収を完了した。国家電網公司にとって、ポルトガル国有電力会社REN、イタリア預託貸付公庫(CDP)への資本参加に続く重要な欧州投資案件になる。

　ADMIEはギリシャ全国の送電網の所有、運営、保守を行っている、ギリシャの電力グリッドはすでにアルバニア、マケドニア、ブルガリア、トルコ、イタリアとの系統連系を実現しており、将来はキプロス、イスラエル、北アフリカなど地中海諸国と系統連系を実現して、東欧・南欧の重要な送電回廊とする計画である。

　2016年7月、ギリシャ国営電力公社PPCは公開入札によってADMIEの株式24％を売却することになり、国家電網公司はイタリアやフランス等に競り勝って2016年10月に落札した。

　国家電網公司は、取締役以外に、管理チームをADMIEに派遣して、副CEOやCFO等の要職を担当し、計画、財務、建設、技術等の面で経営管理に参画する。また、電力グリッドの建設、投融資、電力グリッドの運営、人員の研修や新技術の開発といった面でギリシャ側と協力を深める。

　国家電網公司はイタリア、ポルトガル、オーストリアなど7つの国・地区で基幹電力グリッドの権益を有しており、568億ドル超の資産を管理している。国家電網公司の海外事業は全て収益を上げている。

　（新華網 6月21日）