1. HOME
  2. アジア 【新エネルギー】

アジア
【新エネルギー】

インドネシア「中国へのバイオディーゼル輸出準備は整っている」(17/06/16)
2017/6/16
アジア【新エネルギー】

 インドネシアは中国へ年間900万トンと予想されるバイオディーゼルを供給する準備は整っていると表明した。

 インドネシアのLuhut Binsar Pandjaitan海洋調整相は北京で記者に対し、「中国へバイオディーゼルを供給する機会を得られるよう希望している」と述べた。

 Luhut Binsar Pandjaitan海洋調整相によると、インドネシアは未だバイオディーゼルの中国市場への参入を実現していない。

 インドネシア海洋調整省の統計によると、インドネシアのバイオディーゼル在庫は約1,000万トンに上る。

 一方、中国のバイオディーゼル消費量は100万トン足らずであり、マレーシアから輸入していると見られるが、インドネシアから中国へ輸出されるパーム油は極めて限られる。「中国にはバイオディーゼルの需要があり、インドネシアには在庫がある」とLuhut Binsar Pandjaitan海洋調整相は述べた。

 中国はすでにパリ協定を批准しており、中国と米国は世界のCO2排出量の45%を占めている。そのため両国は2030年までに単位GDP当たりのCO2排出量を60〜65%引き下げなければならない。

 中国はCO2排出量を削減するため、エネルギー総消費の20%を非化石エネルギーで賄わなければならない。中国は非化石エネルギーのうち5%をバイオディーゼルで賄うと予想される。

 インドネシアは、加工工場を建設してパーム油を中国に輸出することを建議している。これらのパーム油を中国の複数の工場でバイオディーゼルに加工するのである。また、中国企業がインドネシアのパーム油加工工場に投資してパーム油をバイオディーゼルに加工してから中国へ輸出することも可能である。

 海洋調整部はその他のオプションとして、種々の工業に従事する数社の企業が共同で工場を建設し、バイオディーゼルの消費量を引き上げることを提言した。

 (印度尼西亜商報 6月16日)