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【石油・天然ガス】

ベトナムは中越係争海域の天然ガス試掘を停止 (17/07/24)
2017/7/24
アジア【石油・天然ガス】

 BBCの7月24日付報道によると、ベトナムは中国からの圧力を受けて、南シナ海係争海域における天然ガス試掘を停止した。

 今回の試掘はスペイン国営石油会社Repsolが請け負っていた。大型天然ガス田の存在を確認してから数日後、Repsolは当該海域から離れるよう求められた。BBCによると、この情報はベトナムの外交関係者からも確認を取っている。

 先月21日、Repsolはベトナム東南沿岸部から400キロの海域で試掘を展開した。ベトナムはこの「136-03鉱区」と名付けたエリアをRepsolの子会社のTalisman-Vietnamにリースした。中国はこのエリアを「万安北-21」と呼んでいる。BBCによると、中国もこのエリアを別の会社にリースしている。BBCの以前の報道によると、ベトナム政府は過去3年間、中国との矛盾が発生しないよう、Talisman-Vietnamに上掲のエリアの試掘を許可しなかった。

 先月、中国中央軍事委員会の范長龍副主席がベトナム訪問日程を突然切り上げ、国防部は《環球時報》に対し、中国側は本来計画していた中越両軍の国境高層対話を取り消したと表明した。外国メディアの分析によると、南シナ海の係争海域における試掘問題で中国とベトナムに軋轢が生じたのはこのことに原因があると見られる。ベトナム側は当時、この問題について何ら表明していなかった。

 (環球時報 7月24日)