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【新エネルギー】

中国 自動車用エタノールガソリンが2020年には全国をカバー (17/09/14)
2017/9/14
中国【新エネルギー】

 国家発展改革委員会、国家能源局、財政部など15省庁が連名で《燃料エタノールの生産拡大と自動車用エタノールガソリンの普及に関する実施方案》を通達した。自動車用エタノールガソリンを現在の11の実験省から全国へと広げ、2020年には全国カバーをほぼ実現することを目標とする。

 国家能源局によると、中国のバイオエタノール産業は第10次5ヵ年計画初期に発展を開始し、2001年には自動車用エタノール推進実験を開始した。現在、11の省(黒龍江、吉林、遼寧、河南、安徽、広西の6省の全域と河北、山東、江蘇、内蒙古、湖北の5省の31都市)でエタノールガソリンの試験的普及が進められている。国家能源局は、実験は「全体的に所期の効果を上げている」としている。国家発展改革委員会と国家能源局はこの実験を基礎に、財政、農業、食糧等の部門とともに研究と論証を繰り返した上で、「バイオエタノールの生産を拡大し自動車用エタノールガソリンを普及する時機と条件はすでに備わっている」との結論に達した。

 方案は、「総量を規制し多元的に発展」させ、「市場を規範化し、秩序ある流通」を進め、「法に基づいて推進し、政策によって奨励する」ことを基本原則として、穀物系燃料エタノールを適度に発展させ、穀物系燃料エタノールの総量を科学的、合理的に把握しつつ、セルロース系燃料エタノールなど先進的バイオ液体燃料の発展に力を入れるよう求めている。そして、2020年には自動車用エタノールガソリンの市場化運営の仕組みを基本的に確立し、先進的バイオ液体燃料のイノベーション体系を基本的に構築する。また、5万トンクラスのセルロース系エタノールプラントの実証運営を実現し、バイオエタノール産業が全体的に国際先進水準に達するよう発展させる。さらに、2025年にはセルロース系エタノールの大規模生産を実現し、先進バイオ液体燃料、装備及び産業全体が国際先端レベルに達することを目指す。

 (人民網 9月14日)