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ミャンマー 3つのガス発電所が2018年に稼動して電力供給を充足 (17/09/19)
2017/9/19
アジア【電力】

 合計450MW超に上る3ヵ所の天然ガス発電所は、2018年夏の稼動が見込まれている。電力エネルギー省(MOEE)発電事業局のKhin Maung Lay副局長によると、これらの発電所によって2018年にはミャンマーのエネルギー需要を賄うことになる。

 「全国の年間電力需要は300〜400MWであるが、来年夏には450MWの3ヵ所の新規ガス発電所を稼動させる計画だ。これらの発電所はミャンマーの電力需要、特にヤンゴンの需要を賄うことになる」とKhin Maung Lay副局長は先週のプレス発表で表明した。

 3つの発電所は、モン州のThadon発電所、ヤンゴンのThaketa発電所及びマンダレーのMyingyan発電所である。

 国営のThadon発電所は現在、中国能源建設集団(CEEC)が建設に当たっており、出力は120MW、約80%が完成している。

 一方、Thaketa発電所は、中国の雲南能投聯合外経股份有限公司(Union Resources and Engineering)とMOEEの合弁事業であり、出力は106MWになる。同発電所はヤンゴンの電力需要の大半を支えることになると、ヤンゴン電力供給会社のU Aung Kyaw Oo氏は言う。 

 Myingyan発電所は3つの発電所の中で最大であり、出力は225MWになる。工事の進捗度は約90%であり、稼動するとマンダレー地域への長期的な電力供給が期待される。同発電所はシンガポールのSembcorp IndustriesがMOEEとBOT(build-operate-transfer )契約を結んで建設を進めている。

 ミャンマー政府は全国の家庭向け電気料金の赤字を補填しているが、これらの新規発電所によって、その負担が軽減される。 2017〜18年度の補填金は4億ドルに上ると推定される。

 (The Myanmar Times 9月19日)