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【電力】

中国GEIDCOが英国と協力してグローバルエネルギーコネクションを推進 (18/01/26)
2018/1/26
中国【電力】

 グローバルエネルギーコネクション開発協力組織(GEIDCO)は1月25日、ロンドンで英国王立工学アカデミーと協力覚書に調印した。双方は再生可能エネルギーやグローバルエネルギーコネクションをめぐって共同研究を展開するとともに情報共有を進める。

 GEIDCOは、グローバルエネルギーコネクションを構築し、クリーン・グリーン方式によって世界の電力需要を賄うことを趣旨とする。これは1つの「スーパー電力グリッド」であり、国内コネクション、大陸内コネクション、大陸間コネクションの3つのフェーズに区分される。超高圧(UHV)送電技術によって、クリーン・エネルギー資源の豊かな地区からはるか遠いところへの送電を行う。

 GEIDCOの劉振亜議長によると、UHV技術に基づいてグローバルエネルギーコネクションを構築することによって、世界のエネルギー不足、環境汚染や気候変動等の問題解決を助け、世界的範囲でのクリーン・エネルギー配置の最適化を実現することが出来る。

 英国は、東南側は欧州大陸、東北側は北欧、西北側はアイスランド及びグリーンランドの電力網と連系し、欧州西北部の電力交換中枢になると期待される。

 英国政府は汚染が深刻な石炭火力発電所の淘汰を徐々に進め、「クリーン成長戦略」を推進しているところである。ドイツやデンマークもクリーン・エネルギーの発展に力を入れている。劉振亜議長は欧州が内部のエネルギーコネクションだけでなく、欧州以外の地区との系統連系も推進して、アフリカやアジアのクリーン電力を導入するよう提言している。

 GEIDCOは2016年3月、中国の発起により北京に設けられた国際エネルギー組織であり、会員はすでに300余りに増え、40ヵ国余りに広がっている。エネルギー、電力、情報、環境保護、科学研究、コンサルティング、金融等の分野を網羅している。

 (新華社 1月26日)