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【原子力】

中広核が中国初の原子力暖気供給実証事業を建設へ (18/02/08)
2018/2/8
中国【原子力】

 中国広核集団が中国初の原子力暖気供給実証事業を建設することになった。国家能源局は中広核が清華大学と組んで、立地先選定、用地と用水、緊急対策案、市民との疎通など同事業のプレスタディを展開することに同意した。
 
 中広核の束国剛副総経理(副社長)によると、同社は清華大学の協同により、成熟したNHR200-II低温熱供給炉技術を採用して、華北に中国初の小型原子力暖気供給実証事業を建設する。低温熱供給炉は先進的な一体化原子炉設計理念を採用し、安全性が高く、応用範囲が広く、広大な需要が備わっている。電気、熱力、水、スチームなど様々なエネルギー領域に応用することが可能であり、民生用暖気供給、工業団地の熱供給、僻遠地区のエネルギー総合供給等の応用などをカバーする。

 近年、原子力を利用してクリーン暖房を展開することは、エネルギー構造の調整や環境問題の管理にとっても現実的な選択肢になっている。2017年、国家能源局は《北方暖房地区の都市クリーン暖房の推進に関する指導意見》を通達し、さらに《北方地区冬季クリーン暖房計画(2017〜2020年)》を公布して、クリーン暖房の技術革新の強化を明確に打ち出し、原子力による熱供給について研究と模索を開始した。

 (人民網 2月8日)