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【エネルギー全般・政治経済】

中国がエネルギーなど8つの分野で外資への開放ロードマップを公布へ (18/04/19)
2018/4/19
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家発展改革委員会は4月18日、上半期中に公布する予定の外国投資ネガティブリストに関する状況及び自動車等の製造業の開放についての具体的な構想について発表を行った。新しいネガティブリストでは2018年だけでなく向こう数年間の開放措置も発表する。関連産業に一定の移行期間を与えるとともに、開放の予想可能性を大幅に高めることになる。

 国家発展改革委員会政策研究室主任兼報道官の厳鵬程氏は次のように表明した。今回策定される新しい外国投資ネガティブリストには2つの特徴がある。第1に規制を大幅に減らし、大きな決意をもって重点領域で開放を推進するものになる。金融や自動車だけでなく、エネルギー、資源、インフラ、交通・運輸、商業・流通、専門サービス等の領域でも一連の新しい開放措置を打ち出す。第2に、向こう数年間の開放ロードマップを一挙に提示して、移行期間を明確にする。国家発展改革委員会は現在、関係政府部門とともに関連対策を進めている。

 また、厳鵬程氏は外国企業の投資環境改善問題について、国家発展改革委員会は次のようにより一層強い措置を取ると表明した。

  1. 公平な競争環境を速やかに創出する。資格の許可、政府調達、標準の制定、「中国製造2025」政策、科学技術計画事業、企業の上場や登記といった面で、国内企業と外資企業に同等に待遇を供与する。
  2. 投資の利便化のレベルを高める。外国投資企業の参入前の工商局への登記と商務届出に「単一の窓口と単一の様式」を適用する。
  3. 国際標準との連動を進め、企業の開設、施工許可の手続き、クロスボーダー取引といった面で所要時間を大幅に短縮する。
  4. 法治化環境の整備を絶えず強化する。知的財産権に関する行政を強化して、外国投資企業の合法権益を保護する。外資の基礎的な法律を速やかに制定することで、投資の保護、投資の促進、公平な競争、投資管理等に関する基本的な制度を確定する。

 (証券日報 4月19日)