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中国
【石油・天然ガス】

中国発展改革委員会が天然ガス安定供給の確保に向けて意見書を通達 (18/04/27)
2018/4/27
中国【石油・天然ガス】

 国家発展改革委員会と国家能源局は先頃連名で《ガス貯蔵施設の速やかな建設とガス貯蔵・ピーク調整補助サービス市場システムの完備に関する意見》を通達した。不十分なガス貯蔵能力を速やかに補完し、天然ガスの均衡の取れた十分な発展を図り、天然ガスの安定供給と持続可能な発展を保障する。

 国家発展改革委員会の厳鵬程報道官の説明によると、中国のガス貯蔵能力は全国消費量の6%にも及ばず、15%以上の世界平均水準を下回っている。

 意見書は次のような指針を明確にしている。

  • ガス供給企業は2020年までに年間契約料の10%に当たるガス貯蔵能力を具備しなければならない。県クラス以上の地方政府は2020年までに少なくとも所轄地域の平均消費量の3日分以上のガス貯蔵能力を形成しなければならない。都市ガス企業は2020年までに年間ガス消費量の5%以上のガス貯蔵能力を形成しなければならない。
  • 地下ガス貯蔵庫と沿海LNGターミナルを主とし、重点地区の内陸部の集約化、大規模化貯蔵タンクを従としつつ、ガス田のピーク調整、中断可能な供給、ガス配管網の在庫、代替エネルギー及びその他の調節手段によって補完し、パイプライン網の相互連携と融通を支えとする多元的なガス貯蔵及びピーク調整システムを確立する。
  • 売買契約を基礎に天然ガスピーク調整を規範化する。規範的なピーク調整の市場化システムとガス貯蔵・ピーク調整補助サービス市場を構築し、ガス貯蔵サービスとピーク調整ガス価格の市場による決定、ガス貯蔵とピーク調整コストの合理的な誘導を原則として堅持する。

 なお、意見書は支援政策や懲戒の仕組みについても具体的な措置を設けている。

 (新華社 4月27日)