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中国三峡集団がポルトガル電力を全面買収へ (18/05/14)
2018/5/14
中国【電力】

 5月13日の中国長江三峡集団に対する取材から、同社がポルトガル電力(EDP)買収をすでに始動していることが分かった。

 三峡集団は91億ユーロ、約688.25億元でポルトガル電力を全面的に買収する。三峡集団宣伝ブランド部の楊駿部長によると、三峡集団はポルトガル電力買収に関する交渉を進めているところである。買収規模は未定であり、その他の細目については明かにされていない。

 ポルトガル電力はポルトガル最大の企業であり、世界第4位の風力発電企業でもある。同社の事業はブラジル、スペイン、米国等にも広がっている。2011年、三峡集団はポルトガル電力の株式21.25%を26.9億ユーロで買収し筆頭株主になった。2017年9月、三峡集団は7,000万株買い増し、現時点でポルトガル電力の株式23.25%を取得している。ポルトガル電力の他の株主には、中国北方工業公司、米国の金融サービス会社Capital Group及び米国のプライベートエクイティ企業Blackrockも含まれる。

 しかしながら、業界関係者の分析によると、ポルトガル電力は米国でも風力発電やソーラー事業を行っているため、今回の買収案件はポルトガル当局だけでなく、対米外国投資委員会(CFIUS)からの承認も必要になる。

 (中国能源報 5月14日)