先日北京で発表された《中国天然ガス発展報告2018》によると、マクロ経済の安定的好転やエネルギー生産・消費革命の推進、大気汚染防止対策の強化など種々の要因を受けて、中国の天然ガス市場は供給と販売ともに堅調傾向を示し、2018年も国内天然ガス産業は引き続き急速な発展の勢いを持続する見込みである。

　《中国天然ガス発展報告2018》の予測によると、2018年の天然ガス見掛け消費量は2,710億m3前後に達し、前年比13.5％の増加になるが、伸び率は2017年をやや下回る。特に工業燃料用天然ガスは著しく増加し、消費量は前年に比べ18.4％増加して約900億m3に達する。都市ガスと天然ガス発電も依然急速な増加を維持し、都市ガス用は1,050億m3前後、前年比12.1％増、天然ガス発電用は500億m3前後、17.1％増になる。一方、化学工業用ガスは低迷が続き、消費量は約260億m3、前年比0.8％減になる。

　（石油圏 8月28日）