山西省発展改革委員会によると、《山西省第13次5ヵ年総合エネルギー発展計画》環境影響評価報告書》意見公募版の2回目の公示が進められている。

　公示内容によると、山西省は2020年までに石炭生産能力を12億トン前後に抑制し、生産量を10億トン以下に抑制する。選炭率を80％にする。炭鉱安全生産状況をさらに好転させる。100万トン当たりの炭鉱死亡率を0.1人以下に安定させ、水害を有効に抑制し、石炭産業の水準と安全保障能力を大幅に向上させる。

　山西省の主要任務は次のようになる。

• 3大石炭基地の質的向上を推進し、石炭産業のアップバージョンを創出する。石炭産業の集中度をさらに高める。現代化坑井の建設を推進する。石炭生産総量を合理的に抑制する。
• 3大石炭火力発電基地の建設を速やかに進め、石炭火力発電基幹産業を拡大、強化する。大容量・ハイパラメータの超臨界及び超々臨界石炭火力発電設備の発展に力を入れる。対外送電ルートの建設を推進する。石炭火力発電設備の超低排出改修を拡大する。
• 石炭化学工業基地の規範的で秩序立った建設を進め、現代的石炭化学工業を科学的に発展させる。晋北・晋中・晋東（山西省北部・中部・東部）に3大石炭化学工業基地を建設する。現代的石炭化学実証事業の建設を前向きに推進するとともに、伝統的石炭化学工業の改造とグレードアップを進める。
• 「ガス化山西」を指針として、炭層ガス産業の発展に力を入れる。沁水と河東の2大炭層ガス基地を建設する。炭鉱ガス採収フルカバープロジェクトを実施する。「三縦・十一横」のパイプライン網の部署を完備する。
• 「石炭禁止区」の建設を強化する。炭質管理規制を強化し、石炭消費総量規制を実施する。全省の新規石炭消費事業に石炭減量代替を適用する。石炭の集中利用とクリーン利用の原則に従って、非電力用石炭の削減を重点的に進め、電力用石炭の比率を高める。石炭焚き及び石油焚き設備から電力設備への転換を引き続き推進する。

　（訳注）
「三縦」…西線、東線及び中線。西線は河東炭層ガス田、東線は沁水炭層ガス田、中線は山西省中部を縦断する長距離ガスパイプライン。
「十一横」…陝京一線（陝西〜北京）、陝京二線、陝京三?、楡済線（陝西省楡林〜済南）、西気東輸パイプライン、応県〜張家口線、大同〜中海油パイプライン、河津〜侯馬〜沁水長距離パイプライン（南線）、柳林〜介休〜太原〜陽泉長距離パイプライン（中線）、保徳〜原平長距離パイプライン（北線）、洪洞〜安澤〜長治パイプライン。

　（中国煤炭資源網 10月8日）