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【エネルギー全般・政治経済】

東北・東南アジアのエネルギーインターコネクション建設投資はそれぞれ2兆ドル超 劉振亜GEIDCO主席 (18/10/16)
2018/10/16
アジア【エネルギー全般・政治経済】

 10月16日、東北アジア・東南アジアエネルギーインターコネクション発展フォーラムにおいて、グローバルエネルギーコネクション開発協力組織(GEIDCO)主席であり、中国電力企業聯合会理事長、元国家電網公司董事長(会長)の劉振亜氏は基調講演を行い、「東北アジアのエネルギーインターコネクション投資は2.7兆ドル、東南アジアは2.1兆ドルになる。エネルギー・電力インフラと川上・川下産業の発展を強力に促進し、3,000万人超の雇用を創出する」と表明した。

 劉振亜氏は次のように指摘した。東北アジアと東南アジアは世界で最も経済成長の活力を備える地域であり、エネルギー発展において、需要の堅調な増加、厳しい供給情勢、化石エネルギーの高すぎる比率、国際送電能力の不足という4つの面から挑戦にさらされる。日中韓3ヵ国の石油対外依存度は80%を超えている。東南アジアで電力が供給されていない人口は6,500万人に上り、今なお2.5億人が薪や木炭を使用して炊事や暖房を行っている。東北アジアと東南アジアのエネルギーインターコネクションを速やかに構築すれば、域内諸国の電力供給を有効に保障し、クリーン・エネルギーへの転換を速やかに進め、経済成長を推進することになる。また、地域の一体的な発展を促進し、巨大な総合収益をもたらすことになる。

 そして、劉振亜氏は東北アジアと東南アジアのエネルギーインターコネクション構築の総合構想について次のように提言した。東北アジアについては、域内のクリーン・エネルギー開発を加速し、環渤海/北黄海、環日本海、環アムール河/黒龍江流域及びモンゴル南部と中国華北を横(東西)に繋ぐ「3環・1横」の国際系統連系ルートを構築し、「西電東送・北電南供・多能互補(西から南、北から南への送電と多様なエネルギーの相互補完)」構造を形成する。東南アジアのエネルギーインターコネクション構築については、各国の電力グリッドの連系及び周辺諸国との系統連系を強化して、域内及び域外の2種類の資源と2つの市場を利用することを総合的に計画することで、緊密に連係し地域に跨ってオンシーズンとオフシーズンの融通を進め多様なエネルギーが相互に補完するエネルギー発展の新たな構造を形成する。

 なお、今回のフォーラムでは、《東北アジアエネルギーインターコネクション計画研究報告》と《東南アジアエネルギーインターコネクション計画研究報告》が初めて発表され、東北アジアと東南アジア地域のクリーン・エネルギー開発と電力グリッドの連系に向けた総合ソリューションを提示した。

 (新浪財経 10月16日)