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【石油・天然ガス】

中国海洋石油集団は多元的な天然ガス貯蔵・ピーク調整システムを構築 (18/11/19)
2018/11/19
中国【石油・天然ガス】

 中国海洋石油集団は今年以来、多元的な天然ガス貯蔵・ピーク調整システムを構築して、華北地区の天然ガス供給を強力に支えている。

 供給側においては、天津LNGターミナルが17万m3のLNGを貯蔵できるFSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備)を賃借して、華北地区へのガス供給能力を1,400万m3/日増やした。また、南方のガスパイプライン網相互連携・融通を通して、華北地区のガス供給を多元的にサポートしている。16万m3のLNGタンクを増設して、天津のガス貯蔵能力を80%近く高めた。蒙西SNGパイプライン(内蒙古ー山西ー河北ー天津)第1期の相互連携を前倒しで稼動し、今年冬から来年春には華北地区への天然ガス供給を500〜800m3/日以上増やす。

 同時に中国海洋石油は需要側にも着手し、他のガス供給主体と連携して天然ガス安定供給を確保している。

 天津市能源投資集団は先頃中規模のLNGピーク調整応急貯蔵配送実証ステーションを完成し、すでに試験運転作業に入っている。このピーク調整ステーションは天津市のガス消費3日分と天津能源集団の5%のピーク調整用ガスを保証する天津地区唯一のピーク調整ステーションになり、天津市の冬季のピーク調整ガス不足を緩和する上で主要な措置に当たる。

 同ステーションがこの1ヵ月間に天津LNGターミナルから受け入れたLNGは累計4,000トンに達し、華北地区の暖房シーズンのガス利用問題への緊急対応においてカンフル剤の作用を果たしている。

 (中国海洋石油報 11月19日)