中国煤炭工業協会統計情報部の統計速報によると、2018年に中国で原炭生産量1億トン超の石炭集団は7社になり、2017年に比べ1社（山西焦煤集団）増えた。

　7大石炭集団の生産量は合計14.05億トンで、合計1億トン増え、大型企業の原炭生産量の55％を占めた。

　生産量ランキングでは、国家能源集団が5.12億トンで第1位、前年比6.0％増。中国初の5億トン級大型石炭集団になる。第2位以下は、中煤集団1.9億トン、前年比0.5％増、兗鉱集団1.61億トン、14.2％増、陝煤集団1.60億トン、14.3％増、山東能源集団1.45億トン、7.4％増、同煤集団1.37億トン、7.9％増、山西焦煤集団1.0億トン、11.1％増。

　兗鉱集団のランキングは2017年の第5位から第3位に上昇し、山東能源集団は第3位から第5位に下がった。その他の集団のランキングには変化はなかった。

　生産量の変動を見ると、7大集団いずれも2018年に増産を実現した。増加量が大きかったのは国家能源集団、兗鉱集団、陝煤集団で、いずれも2,000万トン以上の増産になった。また、生産量の伸び率が高かったのは兗鉱集団、陝煤集団、山西焦煤集団であり、いずれも2桁台の伸びになった。

　1億トン級石炭企業の数を見ると、2014〜15年には1億トン級企業は9社に達していたが、石炭産業の供給側構造改革の推進、過剰生産能力の解消、老朽化生産能力の淘汰などの政策の下で、一部石炭集団の石炭生産能力が低下し、2016〜17年には1億トン級石炭企業は6社に減っていた。

　（中国能源網 1月18日）