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【石油・天然ガス】

シノペックが米Cheniere社と180億ドルのLNG購入で合意へ 台湾報道 (19/03/07)
2019/3/7
中国【石油・天然ガス】

 米中貿易協議がコンセンサスに達し合意文書の調印が近づく中、中国側も関連する承諾を徐々に具体化しつつある。外電によると、中国石油御三家の1つである中国石油化工(SINOPEC) は近日中に米国のエネルギー企業Cheniere Energyと180億ドルに上るLNG購入で合意する。この合意が成れば、中国は米国LNG輸出企業の主要なマーケットになる。

 WSJの報道によると、中国側はヒューストンに本社があるCheniere EnergyからLNGを購入する。Cheniere Energyが中国と長期天然ガス契約を結ぶのは今回が3回目になる。ロイター電によると、シノペックもこのことを認めえおり、中国政府がシノペックに米国からLNGを購入するよう求めさえすれば、シノペックは直ちに購入の段取りを進めると強調した。

 2018年2月、Cheniere Energyは中国側との最初の長期天然ガス供給契約を結び、中国石油天然ガス集団(CNPC)に対し2043年まで年間120万トンのLNGを供給することになった。CheniereのJack Fusco CEOは2018年8月の投資家電話会議において、「中国はCheniereにとって極めて重要なマーケットだ。我が社は引き続き中国主要企業との関係を強化する。今後中国へ相当量のLNGを販売できる見通しだ」と表明した。

 中国は最近クリーン・エネルギーの使用を広げており、今やLNGの主要輸入国になっている。Macquarie Groupのレポートによると、中国のLNG輸入量は2025年には8,800万トンにまで増える。しかしながら、Cheniereが中国に賭けることは決してノーリスクではない。中国は2018年9月、米国から輸入するLNGに10%の追加関税を課すと宣告し、その後、中国の米国産LNG輸入は殆ど停滞していた。

 (工商時報/中時電子報 3月7日)