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【石炭】

中国の石炭生産能力は依然として大きく 構造的問題が突出 中煤協 (19/03/07)
2019/3/7
中国【石炭】

 中国煤炭工業協会(中煤協)は3月7日、『2018年石炭産業発展年度報告』を発表した。同レポートによると、中国の石炭生産能力は依然として大きく、構造的問題はなお突出している。生産能力の相対的過剰は今後なお一定の間、常態であり続ける。

 新規石炭生産能力の稼動に伴い、石炭生産量は今後さらに増加する。中国煤炭工業協会の調査によると、2019年に石炭企業が新たに生産を部署する石炭生産量は1億トン前後に上る。一方、鉄道部門は「運輸構造調整」の要求に応じて今年、鉄道による石炭輸送能力を増やすことになる。同時に炭鉱の安全生産施設の完備や環境保護措置の逐次実行に伴い、生産能力利用率は上昇し、石炭有効供給の質は絶えず向上する。

 需要側を見ると、中国経済が安定する中でも好転と前進を進める長期的発展態勢には変化がなく、経済成長は質の高い発展に向けて転換が進みつつある。そのことはエネルギー需要をより一層牽引し、末端エネルギー消費に占める電力の比重をますます高めることになり、発電用石炭の需要は依然増加すると予想される。その一方で、国内外の経済発展には不確実要因が増加し、同時に科学技術の進歩、国の大気環境管理と省エネ・排出削減が進む中で、非化石エネルギーの石炭代替作用は絶えず強化されて、石炭消費の伸びは低下する。

 総合的に分析すると、2019年には石炭消費は基本的に安定を維持し、増加量は大きくはならない。国内の石炭生産能力の稼動が加速し、鉄道による主な石炭輸送能力は増加して、石炭供給能力はより一層増加する。全国の石炭市場の需給は徐々に緩和の方向へと転換が進むことになる。

 (中国煤炭資源網 3月7日)