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【新エネルギー】

中国 2019年1〜2月の自動車生産販売量が大幅減も新エネ車が自動車市場の主要な原動力に (19/03/18)
2019/3/18
中国【新エネルギー】

 中国汽車工業協会が発表した最新統計によると、2019年1〜2月の自動車生産・販売量に大幅な低下が発生したが、自動車市場全体の低迷が続く中でも新エネ車は高速成長を維持し、自動車市場を喚起する主要な原動力になった。

 2019年1〜2月の自動車生産量は377.6万台、前年同期比14.1%下がり、自動車販売量は385.2万台、14.9%下がった。

 自動車市場全体の低迷が続く中でも明るい材料がある。2019年1〜2月の新エネ車の生産量と販売量は引き続き高速成長を維持し、生産量は前年同期比83.5%増になり、販売量は98.9%増になった。うちピュアEV車の生産量の伸び率は95.7%、販売量の伸び率は127.9%になった。

 近年、中国の新エネ車市場は種々の政策によって強力に牽引される形で拡大を続け、しかも急速な広がりを見せている。中国汽車工業協会の統計によると、2018年の中国の新エネ車生産量は127万台、販売量は125.6万台、対前年比の伸び率は生産量59.9%、販売量61.7%になった。うちピュアEV車の生産量は98.6万台、47.9%増、販売量は98.4万台、50.8%増。

 外国自動車企業も新エネ車を今後の重点として位置付けている。ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンなど海外自動車大手は今後2〜3年内に中国市場へ数十車種の新エネ車を投入すると表明している。

 今年の政府工作報告も自動車消費を安定させ、引き続き新エネ車購入に優遇措置を適用することを明確にしている。新エネ車の発展は国内自動車企業にチャンスをもたらすが、海外自動車大手の新エネ車をめぐる競争が激化するとともに国内の自動車消費がグレードアップする流れの中で、国内自動車企業は巨大な圧力にも直面することになる。

 こうした点について、専門家は、国内自動車企業は新エネ車やスマート化への技術投資を拡大し、製品の質とサービスの水準を絶えず高めることで増大する消費者の消費ニーズを満たさなければならないと指摘する。

 (経済参考 3月18日)